逃げない
創作。
日々情熱を燃やし、命を削ってそれを行うことそのものを生きる原動力としている人間がこの世の中にはいる。
今、そのような人物と過ごす時間を与えてもらっている。
今から10年程前だろうか。彼と知り合う前、彼を初めてある場所で見かけた時、
狂気と、ガラスのように儚い純粋さ、という印象をを受けた記憶がある。
一言も言葉を交わさず、ただ、見かけただけで。
まさか今、僕と彼が共に創作をする関係になるとはその時夢にも思わず。
そんな彼に、作品と向き合う術、その必要性を教えてもらっている。
全てはこの作品を届けるこれから出会うであろう人達への為に。
今まで僕は一体何をやってきたんだろうと思うくらい、
彼と過ごしていると、それまで積み重ねてきた経験や技術や自信や誇りなどというものは何も役に立たない。
ただ、丸裸の自分がいるだけ。ただ不思議と『還ってきた』という安堵感はある。これがどういうことか
今の僕にはうまく言葉で説明できないけれど。
今回、必ず乗り越えなくてはならない壁を手に入れた。弱音を吐いてる暇もない。
自分を鼓舞する為にもこの文章を書こうと思った。彼は僕を信頼してくれている。必ずやり遂げる。
不安と興奮で今、心臓がバクバクしてますよ。はい。
小さな一歩を確実に積み重ねていこう。今できることはそれだけ。
さて、それではまた。