10/13 OrganWorks「えんえん」
日本の新しい舞台作品の形と古典芸能からのオマージュ
日本にコンテンポラリーダンスという前衛的舞踊がヨーロッパから伝わって30年あまりが経過し、
またアメリカ生まれのHip Hopカルチャーが伝わり育まれてこれも40年ほどになる。
これらの二つのカルチャーの表現方法は当時から今も尚日本人を触発し、昨今では多くのプレイヤーを生み出している。
海外の文化がその国にあった文化や市民の意識と繋がり独自の文化となって発展することがあるが、この二つは顕著に独自の発展を遂げてると私は推測する。
この企画はそんな二つのジャンルを横断する事で獲得できる我々世代の文化の現在地点を推し量る事、
そしてこれからしなくてはいけない指針を見出すものであり、現代日本の表現方法としての可能性である。
そこで、我々は共通のテーマを見出すことにして、お互いのジャンルからアプローチをして行こうと考えた。
それは伝統芸能として古典と呼ばれている、『能』と『怪談』。
『能』は昨今では能楽師とコンテンポラリーダンサーの間で盛んにコラボレーションなどが行われているが、
今回の機会は『能』という表現形式を解体し、新たな文脈を作り上げることを目的としている。
そして、日本史でも中世頃から武士の間で盛んに話され、庶民の間にもそれが広く浸透し言葉の表現方法の一つである『怪談』。
その中でも『雨月物語』は日本の古典怪談でも怖いものの一つと数えられており、
また縦に長い日本列島に置いて、その土地が持つ特色から『妖怪談』というのは無数に存在している。
語り部の部分をラップ、奏者をトラックメーカー、演じ手をダンサー達で『能』というフレームで『怪談』を演じるこの舞台。
踊りと言葉の表現の端境を探る。
作・演出・振付・脚本・美術 平原慎太郎
出演 平原慎太郎、佐藤琢哉、東海林靖志、浜田純平、呂布カルマ、nouseskou
音楽 景井雅之
舞台監督/原口佳子 照明/櫛田晃代 音響/牛川紀政
映像収録/村井怜美
主催/ OrganWorks
助成/芸術文化振興基金、公益財団法人セゾン文化財団
協力/Dance Base Yokohama、伊藤寿、坂口貴信
企画制作/OrganWorks 制作/レイヨンヴェール
【トライアル上演につきまして】
本公演は10月に新作として本格的に公演を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により、公演規模を縮小し、「トライアル上演」という形で開催いたします。
本年6月より、Dance Base Yokohamaにてクリーエーションを重ね、作品の骨子を固めてきました。
舞台美術、照明、音響に関しては簡略化されたものになりますが、間近で高度なパフォーマンスをご覧いただける機会になると思います。
観客数を60席に限定し、安全に鑑賞できる環境を整えます。
皆様のご来場をお待ちしております。
[日時] 2020年10月13日(火) 14:00 / 19:00 (開場は開演の30分前。)
*14:00の会終了後に出演者によるシンポジウムがあります。
[会場] スパイラルホール
https://www.spiral.co.jp/access
[チケット料金] 全席自由。60席限定。当日券販売なし。
■前売一般:4,000円
■前売U-25:3,000円(入場時に身分証明証をご提示ください。)
[チケット取扱]
□OrganWorks タイトルを「えんえんトライアル」とし、下記①〜⑤を info@theorganworks.com まで
ご送信ください。こちらからの返信をもって、申し込み完了となります。
①お名前(ふりがな) ②希望日時 ③券種、枚数 ④電話番号 ⑤メールアドレス
[チケット発売日] 2020年10月7日(水)
[お問い合わせ] OrganWorks 070-1409-0478
未就学児の入場はご遠慮いただいております。
名古屋JET CITY PEOPLE代表。プロラッパーでグラビアディガー。
京都のHIP HOPカルチャーよりキャリアをスタート。ダンスチームnouses(ヌゥス)とし
てストリートとコンテンポラリーを横断的に活動。ストリートでは世界大会決勝に2度出
場、スイスのHiphop festivalやMISIAのバックダンサーとして招聘。コンテンポラリーで
は大植真太郎・辻本知彦・梅田宏明・平原慎太郎・森山未來、各位と仕事を行う。横浜ダ
ンスコレクション2021のファイナリスト。