【振付】6/25〜30 札幌座第46回公演『ルル』
※札幌座『ルル』(作:F.ヴェデキント作、演出:橋口幸絵)の振付を担当させていただきます。
札幌座第46回公演『ルル』
原作:F・ヴェデキント「地霊・パンドラの箱-ルル二部作」
翻訳:岩淵達治
演出:橋口幸絵
出演:清水友陽、すがの公、木村洋次、山本菜穂、市川薫、坂本祐以(劇団千年王國)、渡邊豊大、亀井健(劇団coyote)、山口健太(箱人会議)
音楽:嵯峨治彦 振付:東海林靖志
【公演日程】
6月25日(木)~30日(火)
25日(木)19:30
26日(金)19:30
27日(土)14:00○/18:00○
28日(日)14:00/18:00
29日(月)19:00
30日(火)14:00
※会場は開演の30分前です。
○印は託児あり。
託児料金:一人あたり500円
場所:劇場施設内
予約方法:北海道演劇財団TEL011-520-0710(平日10:00~18:00)
予約受付期間:6月15日(月)18:00
【観劇料金】
前売・当日共通/全席自由・税込み
◎一般 3,000円
★学生 1,500円
★高校生以下 1,000円
★印は当日受付にて学生書の提示をお願い致します。
【チケット取扱い】
一般:ローソンチケット 0570-084-001(Lコード:14495)
大丸プレイガイド 011-221-3900
全種類:北海道演劇財団 011-520-0710
シアターZOO 011-551-0909
【会場】
シアターZOO
札幌市中央区南11条西1丁目ファミール中島公園B1F
TEL:011-551-0909
あらすじ
貧民街で新聞編集長のシェーン博士に拾われたルルは、彼の愛人になりながらも、シェーン博士により初老のゴル博士と結婚させられる。ルルの少女のようなあどけなさと奔放な色香に魅せられた写真家のシュバルツもまたルルに言い寄るが、浮気現場をゴル博士に見つかってしまう。
激高したゴル博士は心臓麻痺により死に、シュバルツがルルの二番目の夫となるが、彼女の悪魔のような本性を知り絶望のあまり自殺してしまう。シェーン博士はルルから逃れるため良家の令嬢と婚約するが、息子とルルの関係を疑い、嫉妬に狂った博士はルルにピストルを向ける……
演出家より
「ルル」という作品の名前を最初に見たのは、古本屋で買ってきた昭和4年発行のキネマ旬報の中でした。断髪のモガスタイルで、半裸に近い格好のまま笑うルルのポスターは、小林多喜二が蟹工船を発表し、カフェの女給のサービスが過激化する昭和初期の濃密な空気とあいまって、深く印象に残っていました。
作者のヴェデキントがルル二部作の前編である「地霊」を発表したのは1897年のこと。情死事件も手に手を取り合う出奔もトンと聞かなくなった昨今、獣のように喰らい合う男と女の物語を舞台に引きずりだすのは、たいそう骨の折れる仕事です。もう全力です。
ひと癖もふた癖もある、いやむしろ癖そのものの男優たちにルル役の坂本祐以が単身で挑みます。そのはてしない闘争の末に、むき出しの命の本質が透けて見える事を切に願っています。