青柳拓次さん
ぼくの大好きなアーティスト、青柳拓次さんについて。
音楽ではKAMA AINA という別名義で、
またTAKU&GOROやDuble Famous、
そしてLITTLE CREATURESでの活動。
映画音楽では最近だと「ホノカアボーイ」や「eatrip」、
「グーグーだって猫である」などにも楽曲提供をされている。
音楽だけにとどまらず、詩画集や絵本などの出版、
フリーペーパー「bounce」や雑誌「ソトコト」でのコラムも担当されている。
映画「タイムレスメロディ」では主演も務めている。
多彩だ。
1990年にデビューされた青柳さん、
ぼくが知ったのは恥ずかしながら約三年前。
commmonsという坂本龍一さんが立ち上げたレーベルからリリースされた、
初のソロアルバム「たであい」がきっかけだった。
二胡や馬頭琴、トンコリなどアジアの楽器を用いてつくられた
どこか懐かしさを感じる、そして温もり溢れる楽曲に、
美しい日本語の歌詞、なによりその歌声、角のない、
すぅーっとからだに浸透するような
(あったかくてやさしい味のスープみたいな??)
声にぼくは一瞬で虜になってしまった。
「たであい」から始まり、気付けばKAMA AINAや
LITTLE CREATUERSなど、青柳さんがつくったもの、
関わってきたものを買い集めたり、映画を見たりしていた。
そのどれもが僕にフィットした。
特に青柳さんのソロ作品「たであい」が好きで、何度聴いても聴き飽きることがない。
と同時に次作が出るのをずっと待っていた。
そして。ついにこの日がやってきた。
というか、出てた!しかも去年の8月に!
痛恨のチェック不足!!!!
なにはともあれ待望の新作、
青柳拓次セカンドアルバム「まわし飲み」をすぐに購入。
たであい同様、全編日本語歌詞、アジアの楽器で構成された楽曲。
広がる「和」の世界。ジャケットのイメージにもあるように「祭り!」な曲もある。
まだ見ぬ美しき景色がひろがる世界へと連れて行ってくれる。
穏やかで温かい曲ももちろんある。
懐かしさと新しさが同居した素晴らしき音楽たち。
また言葉の選び方や紡ぎ方、言葉と言葉の間の取り方で、
日本語の表現のおもしろさは無限大になるんだと再度気付かせてくれた。
これからのぼくの人生に欠かす事のできない音楽がまたひとつ増えた!
そして、今、青柳拓次さんの初となるエッセイ集「手をたたきながら」を
読んでいる。
ほんとうに豊かで美しい言葉の持ち主だと思う。
決して飾らず、素朴で親しみの持てる言葉たち。
この本を読み進めれば進めるほどに、ぼくの日常に彩りが増していくよう。
「芸術は、世界から受け取るものであり、世界へ還すもの。」
という一文があった。この思想はもちろん青柳さんの音楽にも感じ取ることができる。
とても素敵な言葉だ。Give and Takeの精神。
この「芸術」という言葉をある言葉に置き換えてみる。
ふむふむ。これまたいい言葉。肝に銘じよう。
ちなみに、
青柳さんの音楽はiTunes Storeで視聴ができます。
↑には「まわし飲み」はないみたい。
でもこちらで何曲か聴けますよ。
http://www.otonomad.com/pg440.html
インタビュー記事もおもしろい!!
いつの日か札幌でライブを行ってくれることを願いつつ、
つきのにじ
でも聴きましょか〜