萬福寺音舞台
先日、京都の萬福寺というお寺で行われた「萬福寺音舞台」というステージに立たせていただきました。
音舞台とは…
「音舞台シリーズは、様々な日本文化の発祥となり、また長い歴史のなかで日本人の心の“よりどころ”としてあり続けたお寺、そ の中でも日本を代表 する名刹と言われるお寺に“舞台”を設え、「東洋と西洋の出会い」をテーマにした音楽企画です。 1989年に 「金閣寺」で始まったこのシリーズは、「泉涌寺」「三千院」「清水寺」「平等院」「東寺」「延暦寺」「醍醐寺」「大覚寺」「二条城」 「法隆寺」「萬福寺」「薬師寺」「仁和寺」「東福寺」「唐招提寺」「東大寺」「西本願寺」と続き、いずれも日本屈指の名刹を“幻の劇場”にした 一夜 限りの夢の舞台を実現してきました。音舞台では、この特別な空間でしか実現できないスケール感と本物だけがもつ迫真の力を 最大限に見せる 舞台作りを目指し、オリジナル且つ斬新で人々の心に強く残るステージをお届けします。」
というもので僕は演出家の広崎うらんさんにお声がけいただき、物語音楽家のCINEMA dub MONKSさん、ダンサーの辻本知彦さん、武術家の李志明さんと共にこの舞台のプログラムのひとつに参加させていただきました。また、開演前の道先案内人として舞台である本堂へと続く、山門をくぐったエリアで1時間ほどこのメンバーと即興パフォーマンスをさせていただきました。ゆるやかに、たおやかに舞い、空気のように存在しようと考えていたのですが、気付けば汗だくに。つい踊りすぎてしまうこの性分をなんとかせねば…。今後の課題です。あれはあれで良かったのかもしれませんが。
また、今回の衣装の一部として、絵師の東學さんにボディペイントを、またヘアメイクの石田さん、アシスタントのクミさんに仕上げの装飾をしていただきました。このような華やかな自分の体を見るのは初めてでした。笑
水に濡れても全く落ちない特殊な塗料が使用され、3日間この絵と共に過ごしました。終演後アルコールで全て絵を落とした自分の体を見るとなんだか寂しい気持ちに…。
萬福寺という荘厳な舞台にて、キャサリン・ジェンキンスさん、村治佳織さん、ヤン・ウーさん、村松嵩継さん、そしてオーケストラのみなさんの素晴らしいパフォーマンスを間近で拝見し得も言われぬ興奮を覚えました。
このような機会を与えてくださった広崎うらんさん、そしてプロデューサーであるMBSの黒田さん、坂上さん、中野さんに心より感謝しております。
またこの舞台を影で支え、舞台づくりに携わっていた舞台監督、照明、音響、美術、カメラ、会場運営、制作、総勢300名近いスタッフさん達によるプロのお仕事によりこの舞台はつくられていたのだと思うと、自分はなんて恵まれた環境で踊らせていただいたのだろうと、頭が下がる思いです。
本番には本当に多くの方々にご来場いただきました。足をお運びくださった皆様にとって良い想い出、体験としていつまでも記憶に残る舞台になればなぁと、この舞台に携わったひとりとして願わずにはいられません。
また、今回の舞台は10月9日(日) 深夜0:30-1:24 MBS・TBS系全国ネット放送されますので、
上記のプロフェッショナルな方々のパフォーマンスをぜひ、テレビでご覧いただけたらと思います。
約1時間に編集されたものだということですが、ライブとはまた違った迫力や良さが凝縮されていると思います。
最後に。
全身に刻み込まれた今回の経験、今後の自分の活動に生かして参ります。
全てのご縁に感謝いたします。ありがとうございました。
↑身体を動かすと、この蝶が羽ばたきます。
開場中この右側のエリアで即興を。時にお客様と戯れさせていただきながら。
↑広崎うらんさんのFacebookより