お茶会〜秋遊び〜
夕張郡長沼町の松村邸にて開催されたお茶会〜秋遊び〜に行ってきました。
今回のお茶会は松村眞紀子さんと木下良子さんによるお琴の演奏会があり、ご縁があって踊りで共演させていただきました。平家物語の「初風」という歌で踊らせてもらったのですが、その歌の歌詞が美しいのなんので、踊りながら、感動すら覚えたのでした。コンテンポラリーダンスに馴染みがない、というか見る機会がない、むしろなんのこっちゃ?という大人のお姉さんや、大人のお兄さん達に見てもらうことができ、楽しんでいただけたようで良かったです。初めて見た踊りだっただけに、新鮮で興味深いものだったみたい。
歌詞のある曲で踊るということは自分は滅多にないので、その言葉の意味をひとつひとつ理解し、イメージしていくという作業をして行く中で、日本語の表現の美しさに何度もハッとした。
心情や風景の描写をこれほどまでに繊細に表現できる言語が他にあるのだろうか。
略語や造語、横文字が入り乱れた現在の日本語は日本語というより無国籍語?純粋な日本語はもはや昔話の中だけでしょうか。美しい言葉はさておき、まずは正しい言葉を使いたいと思う今日この頃。
お琴が奏でる美しい音を堪能し、お茶という素晴らしい日本の文化に触れ、秋をたっぷり遊んだ一日でした。
季節を遊ぶ。なんて粋なんでぃ。
日本っていいな〜
一樹の陰に宿りあい 同じ流れをむすぶだに
別れ悲しき 習いなり
萌え出ずるも 枯るるも同じ 野辺の草
いづれか秋に あはで果つべき 浮世の性に
嵯峨深く 涙のきみぞ 甲斐なくも しばの庵を結びける
秋の初風吹きぬれば 星合の空 眺めつつ
天の戸渡る かぢの葉に 思う事書く 頃なれや
燈かすか かきたつる 庵の編戸を うち叩く
佛御前[きみ〕は散華も さめざめと
一つ蓮の身となりぬ