なんてことない日常
好きな珈琲屋がいくつかある。宮田屋・豊平店もそのうちのひとつ。珈琲がうまいだけじゃない。カップがいいのだ。店内を見渡してみると、誰ひとりとして同じカップじゃない。どうやら人を見てカップを選んでいるようだ。そんな小憎たらしい演出が、嬉しくてたまらない。前回、前々回は、力士(お相撲さん)の絵が入った渋ポップテイストのカップを出された。嬉しかった。今日はどんなカップが出てくるのだろうと密かに期待に胸を膨らます。店員さんが珈琲を運んで来た。まずは同席していた女子に。エレガントな花柄のカップ。いいね。なかなか素敵です。さて、次は俺の番だ。おや?どこかで見たことある顔。まさかあなたは。
そう。ジョンさん。ジョンのレノンさんだ。今日は胃の調子が悪く、完全に疲れが顔に出ていたと思われたためにカップの色は中間色というか、はっきりしないモヤモヤっとしたカップなのだろうと思っていたが、ここの店は一味違った。外見だけで判断をしていなかったのだ。ちきしょう、うめぇや。こんなクタクタの俺に無言のハートフルメッセージ。珈琲と言う名の処方箋。PEACEなIMAGINEが脳内を駆け巡る。珈琲の魅力は味や香りだけじゃない。
スピーカーから聴こえてくる音楽に、作り手の情熱や想いを感じる時があるように、ドリップされた一杯の珈琲を通して、人の温もりや優しさに触れた気がして、胃の不調は吹っ飛び、ごきげんになった。
おまけ写真
運転中、前を走っていた車の
後ろのガラスに?なプリントが。
”健康応援オーケストラ”
はて?
この微妙に分かりづらいところが好きだったりする。
だからどーしたって話ですが。