HIMARAYAN
倒れては立ち上がり
転んでは起き上がり
険しい道のりもなんのその
前だけを見る
ただ目の前に広がる道
それも道なき道を
ただひたすらに己を信じ
ときに風に身を委ねて
歩を進める
強靭な肉体
不屈の精神を兼ね備え
あきらめなかった者だけが
たどり着く山の頂
そこで目に映るものはなんだろう
彼の心を打つものはなんだろう
目の前に広がる景色だろうか
そこにたどり着くまでの道のりか
そこから先にあるであろうまだ見ぬ未知の道か
目の前に現れる道を再び進む
一歩また一歩
山の入り口に戻ってきた
彼はこの山の頂を知っている
険しい道のりを知っている
さらなる高みを求めて
また歩き出す
最高でした。
その人の癖(生まれつき、または幼少時、成長期についたもの)だと思うんだけど、
それが洗練された動きのふとした合間に出てくると、「その人にしかない踊り」となって
深みが増すんだなーということに気付いた。今まではあまりそういうことを意識して観たことは
なかったけど、今回見た作品では強烈に感じた。今はなんでもかんでもデジタルで簡単に創りだせてしまう時代だけれど、こういう成長過程で身に付いた人間一人一人の”癖”だったり”コンプレックス”はコンピューターには表現できない。生の表現において人の心を打つなにか技術を超えた大きな力というものはこういうところにあるんだろうなーと思いました。
しっかし最後の、窓を開けたときに入ってくる風の匂い、音が気になります。あぁ生で観たい!
〈Shintaro Hirahara Solo Paformance DVD “HIMARAYAN”を見て〉